なんだか惹かれる、やっぱり惹かれる…ひつじのショーンの魅力。

なんだか惹かれる、やっぱり惹かれる…ひつじのショーンの魅力。

キッズ向けのキャラと侮るなかれ、ひつじのショーンは幅広い世代に人気なんです。日本だけではなく、世界170以上の国と地域で愛されているひつじのショーンに迫っていきます!

 

そもそもひつじのショーンとは?

イギリス生まれのアニメ作品に登場するキャラクターが、ひつじのショーンです。1コマ1コマ時間をかけてつくられる“クレイアニメーション(※1)”の代表例で、母国イギリスだけにとどまらず、世界170の国と地域で愛されている作品です。特徴としては、動物から見た世界を描いているため、劇中の人間キャラクターの言葉は英語どころか言葉にもなっていない音として表現されています。この辺りも「なんだかわからないけど、見た目や動き、雰囲気に惹かれてしまう」要因なのかもしれません。登場するキャラクターは、羊のショーン、牧羊犬のビッツァー、牧場主を中心に牧場でのドタバタをセリフなしで描き、子どもも大人も楽しめる内容。1話約7分のショートアニメとして、日本でも多くの人々に愛されています。

※1
ストップモーション・アニメーションの一部。主に粘土を材料として作成し、1コマずつ撮影しているもの


ひつじのショーンに大人もハマる理由

ひつじのショーンは、これまでに10度のアカデミー賞にノミネートされ、4度の受賞歴を誇るアードマン・アニメーションズが製作しているクレイアニメです。幅広い世代に人気のひつじのショーンですが、その要因はどこにあるのか。明確な答えがあるわけではないですが、製作陣が楽しみながらつくっている点や自分たちが面白いと思うことを表現しているところにあると言われています。製作陣が語ったインタビューの一部をご紹介しますが、「アードマンの作品は子どもたちが好きになってくれるけど、子どもをターゲットにつくったわけじゃないんだ。僕たちは自分たちが笑えるものをつくろうとしている。だから、ターゲットにしている観客は実は僕たち自身なんだよ」と話しています。

 

作品以上にぬいぐるみが人気なんです。

長く放送されている作品のため、子どもの頃に観ていた第一世代が大人になり、懐かしさやその頃感じなかった面白みを再確認し、戻ってくるパターンも多いと言われています。長寿作品が長寿たる所以かもしれません。他にない設定、独特なユーモアセンス、ストーリー、そして、あのなんとも言えない雰囲気に惹かれる…という方も多いことでしょう。
と、ひつじのショーンについてご紹介してきましたが、実は最も大きなトピックスとして、「作品以上にぬいぐるみが人気である」を伝えたいのです。ひと目で海外っぽさを感じるファニーなフェイス、ふわふわ感、どうにも気だるそうに見える雰囲気など、ぬいぐるみやキーホルダーなどのグッズは高い人気を誇っています。本物のひつじを彷彿とさせるもこもこ・ふわふわなフォルムと触感、愛くるしいまん丸な目、脇を固める他のキャラクターたち、そして、展開される種類の多さは、コレクション欲をくすぐります。子どもや若い女性に人気があるのも頷けます。

 


実は韓国でも人気! そこから韓国好き女子に飛び火!?

昨今、若年層の女性に強く支持されている韓国カルチャー。韓流ドラマやアイドル、食文化、整形・美容、キャラクターなどなど、多くのものが日本のトレンドに刺激を与えています。ひつじのショーンもその影響があるようです。そもそもひつじのショーンは、映画「ウォレスとグルミット、危機一髪!(1995)」で脇役として初登場。そこで大活躍をしたキャラクターという背景があります。そこからスピンオフ的にひつじのショーンが誕生しています。で、韓国ではウォレスとグルミットの方が先に人気となったようなのです。そして、その派生でひつじのショーンも注目され…というのが現在の流れで、日本の韓国好き女子もひつじのショーンに惹かれるように。なにはともあれ、30年近く活躍するひつじのショーンには、やっぱり惹かれてしまう人が多いんです。

 

大小さまざま、活躍シーンもさまざまなひつじのショーングッズ

 

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