
ブームではなく、もはやひとつのジャンル! 「昭和レトロ」グッズの魅力 part2
ご存知、現在は令和。その前は平成、そして、さらに前が昭和です。30代後半の方には懐かしく、それよりも若い方には新しく、エモいとすら思わせる昭和レトロの魅力に迫ってみた前回。令和←平成←昭和と、もう2個前は“レトロ”と表現されてしまうのですね。時代の流れが早くなったということで昭和世代の皆様、悲観的にはならないようにお願いしますね。
どの昭和が特に“刺さっている”のか?
昭和世代にとっては、「もうレトロ? 」と驚きを与えてくれる“昭和レトロ”という響き。どうやら、レトロになりました。それもそのはず、昭和って60年以上年号として存在していたので、初期はほぼ大正です。大正はレトロのイメージがありますから、あながち間違っていないわけです。似た表現・言葉には“昭和モダン”というものもあり、こちらは特に昭和初期(1920~30年代)の西洋文化の影響を受けた近代的な文化を指すことが多いようです。何より、昭和レトロの良さは、「昭和世代にとっては郷愁を呼び起こし、若者世代にとっては新鮮に映る」という懐かしさと新しさが共存している点にあります。これまでにも何度かリバイバルブームのように話題をさらっていましたが、どうやらひとつのジャンルとして昭和レトロはこの先、定着しそうですよ。

昭和レトロを感じさせるアイテムはどんなものがあるか
前回紹介した際には、純喫茶やクリームソーダ、ダンシング・ヒーローの曲やダンスなどバブル期の歌謡曲やカルチャー、カセットテープ・アナログレコード、レトロゲーム、フィルムカメラ、VHS、カセットデッキなどをピックアップしていました。他には、例えばファッションであれば、ハイウエストのボトムス、レトロ柄のワンピース、古着など。雑貨ならブリキのおもちゃ、ホーローの食器、懐かしいデザインの文房具など。古民家や銭湯も昭和レトロのひとつかもしれません。ノスタルジックな雰囲気は感じさせつつも、めちゃくちゃ古いわけではない…中古車でもクラシックやヴィンテージほどではないが、ネオクラシックというジャンルもつくられつつあります。この“程よい古さ”、“程よい不便さ”がウケている要因なのは間違いないでしょう。
一周まわって、どこか新鮮と感じさせる
「新しい」「新鮮」と感じさせるのは、なぜか? …それは、おそらく見た目=デザインにあるかもしれません。なぜ? と強く思わせるフォルムや今となっては必要以上に大きく感じるサイズ感、独特なカラーリング、無駄に力強いフォントやロゴなどなど。ハッキリと言ってしまえば、洗練されていないものがほとんどです(笑)。無駄のない洗練されたデザインが主流となっている“今”と比べると、昭和特有のポップで華やかなデザインは新鮮に映るのでしょうね。しかし、それも今と比べたらという前提条件がありますから、当時としては先進性のあるデザインも多々あります。そこを“通ってきていない”人にしたら、それも新しく感じるということでしょう。間違いなく言えるのは、規制のない自由さなど、エネルギッシュなところは令和にはない魅力なのでしょう。
Z世代に刺さっているところはどんなところか
今と比べると不便さを感じる点にあると思われます。ここにも愛らしさを感じる人が多い気がします。手間がかかるけど味がある…なんでもできてしまう便利さからは得られない体験に価値を感じるようです。便利さも行き過ぎると味気ないと感じるのかもしれませんね。けれども、味やテイスト、雰囲気や妙に興味を持ってもらうのは、クリエイティブの観点やものづくりにおいては良い傾向と言えるでしょう。なんでも便利さや完全さを求めてしまっては、無駄や余白を楽しめなくなりますから。ちょっとひと手間は、愛着が湧くことに欠かせない手順。「昔は良かった」…そんなセリフで簡単にまとめず、前の時代を懐かしんだり、現在にないテイストや趣きを楽しんだり、温故知新よろしくのように過去の知識や経験を振り返り、そこから新しい発見が見つかると、より良い未来が待っている気がしてきますよね。
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