
レトロの象徴! 昭和も平成も令和も魅了するあの子に迫る
1974年の発売当初から大ブームとなり、その人気は海を越え世界へと広がっていったモンチッチ。2024年には50周年を迎え、あらゆるキャラクター・企業・ブランドとのコラボを果たしてきました。老いも若きも、誰が見ても懐かしさを感じる秘密に少しだけ迫っていきます。
ところで、モンチッチとは?
一見するとかわいらしいお猿さん。公式HPを覗いてみると、「猿に似た妖精の生き物をイメージしたキャラクター」とあります。猿…ではないようですね。世間にお披露目となったのは1974年、東京都葛飾区にある株式会社セキグチで誕生しました。「モンチッチ」と耳触りの良いネーミングの意味は、フランス語の「モン(私の)」と「プチ(小さくて可愛い)」を組み合わせたものだそうです。特徴はおしゃぶりポーズとそばかす。なんとも愛らしく可愛らしい姿が人気を呼びました。発売当初から爆発的なブームとなり、海外でも人気に。オーストリアを皮切りにフランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、アメリカなど、世界中で人気者となりました。ちなみに、スタンダードのモンチッチの他に、ベビチッチ、チムたんなどのキャラクターもいます。
ただのブームでは終わらずに再販から再度人気者へ
そんなモンチッチですが、人気キャラクターに欠かせない詳細なプロフィールがありません。そこにはメーカー側の考えがあるようです。「手にした方それぞれに自由にかわいがってもらいたいという思いから、詳細なプロフィールは決めていないんです」とのこと。ぬいぐるみはともすればペットのように可愛がるもの。持ち主の想いや気持ちが入り込む余地を残しているということなんでしょうね。爆発的なブームの後、1985年からパリ以外では一時販売休止となっていましたが、多くのファンの要望により、1996年から再販開始。 時代にあわせて変化をしながら、1974年の発売から現在までに30か国以上・累計7,000万体以上を販売し、世界中のファンに愛され続け2024年には誕生50周年を迎えています。モンチッチ、ただのレトロにあらず。長年愛されてきた背景には、時代やトレンドにあわせて少しずつアップデートしてきたからなのでしょうね。
レトロの象徴でありつづけられる秘密
変わらぬことが魅力のひとつ…と思っていましたが、実はそうではないかもしれません。というのも、モンチッチはこれまで大きなリニューアルを2回行っているようなのです。まず1回目は1985年。ブルーだった目の色を茶色に変更。もともと西洋的な人形をつくっていたメーカーであったため、モンチッチもブルーアイだったのですが、日本生まれだということがより伝わる茶色にしたらどうだろうと考えたことから。そして2回目は2016年。時代やトレンドに合わせたビジュアルへと進化させています。例えば肌の赤みをおさえてナチュラルな色に調整したり、ぬいぐるみの生地を変更したり。また、硬めの手触りだったモンチッチも、洋服を着せられるくらいの硬さは残しつつ、なめらかさを感じられるようやわらかさをプラス。気づかない人は気づかないものかもしれませんが、結果として人気を継続させているのは、こういった細かいアップデートが理由なのかもしれませんよ。ブームではなく、カルチャーへと昇華させたモンチッチは、実は奥が深い!
とにかく、コラボが多種多彩!
ざっと挙げていくと、ミャクミャク、ハクション大魔王、トムとジェリー、ガンバ大阪、チロルチョコ、モンスタハンター、さらに人気の原宿系動画クリエイター”しなこ”、ルパン三世、男はつらいよの寅さん、ハローキティ、50周年の2024年には20周年の木村カエラとも。時代やトレンドに合わせて進化してきたモンチッチは、これまでさまざまなイベントやコラボ企画なども実施してきています。ここ数年でもこれだけのコラボを実現して多くの方を魅了しています。10年以上遡ると、2010年にはエアギターの日本大会へ出場もしているそうです。世界大会への出場をかけて挑んだ日本大会は、1位と0.1ポイント差の準優勝という結果だったとか。この柔軟性とフットワークの軽さはモンチッチの持つキャラクターの強さと言えます。メーカー側の意向として、とにかく接点を増やすことを意識しているそうです。「商品自体を手に取ってもらえなくなると、モンチッチが存在していることを伝える手段がどんどん減ってきてしまうから」と考えるメーカーには頭が下がります。
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