なんとなくでも、狙ってでも。 やっぱりハートモチーフ♡
定番モチーフとして堂々と王道的なポジションを確立しているハートモチーフ。古くから愛、感情、そして生命の象徴として世界中で親しまれている非常にパワフルな形です。かわいさだけでなく、その由来や心理的効果、デザインとしての取り入れ方には奥深いものがあります。根強い人気のワケにも少しだけ迫りたいと思います。
ハートモチーフの成り立ち・背景
ハートというからには、心や心臓が起源なのかなと予想はつきますよね。諸説あるようですが、成り立ちとしては感情が宿る場所としての「心臓」を象徴化したもの。他には、古代ギリシャなどで薬草や避妊薬として使われていた「シルフィウム」という植物の種子がハート型だったという説。または、豊穣の象徴として女性の身体のラインを模したという説があるようです。人がハートモチーフに惹かれてしまう理由は、単なる流行やかわいさを超えた生存本能や心理構造に深く根ざしているのかもしれませんね。もう一点、人は左右対称なものに対して本能的に美しさと誠実さを感じる性質があるのも、関係していそうです。それらを元に現代では、愛情・幸福・献身・生命力を意味するポジティブなモチーフ・シンボルとして定着しています。

ハートモチーフの魅力
先述したように、人は左右対称のものに惹かれてしまう性質があることから、完璧な対称図形であるハートモチーフは視覚的なノイズが少なく、脳が情報を処理しやすい(=ストレスを感じにくい)ため、見ていて心地が良いと感じる特性があります。左右が整っていることは、心理的な安定や正しさを象徴し、信頼感に繋がります。シンメトリーの視覚的快感はハートの魅力のひとつですね。もうひとつ、言葉で「愛している」と言うのは勇気が必要ですが、ハートを添えるだけで複雑な好意や親愛の情を一瞬で伝えることができるのは、大きな特徴。言ってしまえばコミュニケーションのショートカットは、ハートらしさと言えるでしょう。さらには、老若男女どなたにもフィットする、世代を限定しない汎用性の高さも備えています。

ハートモチーフの展開
最も目にするシーンとしては、ファッションシーンでしょうね。バリエーションも豊富となっている分野でもあります。「Tiffany」のオープンハートのような定番からスタッズ付きハート、またはアンティーク風の彫り込みに至るまで定番人気モチーフとして欠かせないものとなっています。アクセサリーやジュエリー以外のファッションアイテムにも多数展開されており、ワンポイントの刺繍、総柄プリント、ボタンの形状、カットアウト(背中や胸元をハート型に切り抜く)デザインなどなど。男女を限定せず、デザインパターンのひとつとして多く見受けられます。その他、財布、キーケース、バッグのチャームにも使われていますね。最も採用されるパターンとしては、男性が女性に贈るプレゼント品として選ばれること。一度は贈ってみたい・贈られてみたいと思うものですね。

ハートは視覚伝達のショートカットとして最適
愛や心情だけでなく、温かみや遊び心を加えたいときもハートモチーフは最適です。「ル・クルーゼ」の鍋もそうですし、マグカップの持ち手や型抜きクッキー、ラテアートもハートが使われていますよね。家具や雑貨にも多く使用され、LOVEではない場合の贈り相手に対しても心遣いのひとつとして、ギフトパッケージなどにも採用されています。本能に関係するからなのか、普遍的なモチーフだからなのか、アート・サブカルチャーシーンにおいてもハートモチーフは人気です。バンクシーの「風船と少女」のように希望や儚さの象徴として使われていたり、タトゥー・パンク文化でも矢が刺さったハート、有刺鉄線が巻き付いたハートなど、痛みや不変の誓いの表現がされていたり。昨今最も気軽にハートを用いるシーンとしては、SNSのリアクション! ご存知、「いいね」ボタン。言葉を使わずに肯定的な感情を示す世界共通言語ですからね。便利さもハートのパワーですね。

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